パソコン, ゲーミングPC, ワークステーション, サーバーって何が違う?
「別枠コーナー」の住人たち
家電量販店のパソコンコーナーは、普通に置かれているメーカー別コーナーのほかに、きらびやかな「ゲーミングPCコーナー」、そしてあまり人の寄り付かない「ワークステーションコーナー」があったりします。
ゲーミングPCコーナーはいかにも好きそうな人たちが集まり、ワークステーションコーナーはだいたい人がいないので近づいたこともない…なんて人も多いのではないでしょうか。
実はそれぞれに特徴があり、目的によって選択するとより充実したパソコンライフを送ることができます。
なお、ラップトップにもサーバーを除けばそのようなモデルラインナップは存在しますが、デスクトップ型と比べ特徴が薄いため、ここではデスクトップ型を中心に解説していきます。
まずは簡単に特徴まとめ
一般消費者向けパソコン
これが最も普通、といいたいところですが、実は日本メーカーの一般消費者向けパソコンは全く普通ではありません。
日本メーカーの場合はかなり特徴的で
- 商用ソフトウェアを含め数多くのアプリケーションをインストール
- 液晶一体型
- テレビが見られる
- 割と高価
という特徴があります。
液晶一体型ばかりになったのも、テレビが見られるようになったのも割と最近のことですが、大量のアプリケーションを付属させる(抱き合わせ販売型)、という傾向は昔からあるものです。
単に抱き合わせで販売しているだけではなく、含まれるハードウェアやソフトウェアに合わせて標準とは異なる設定で煮詰められているのが一般的です。 このことについては、最初から(メーカーり推奨する)最適な設定になっているという意味で歓迎する人もいれば、内容が不透明でかつ把握しにくいと批判する人もいます。
一方海外メーカー(hp, Lenovo, Dell, ASUS等)は法人用のものとあまり変わらない構成をしており、構成、デザイン、販売方法などの違いに留まります。
法人/事務用パソコン
各メーカーの法人向けチャンネルで売られているパソコンは、内容自体はあまり一般消費者向けのものと変わりませんが、プリインストールされるアプリケーションは控えめで、テレビ機能などは省かれており、その分やや割安です。
また、液晶一体型ではないモデルもラインナップされる傾向にあるのも特徴のひとつと言えるでしょう。
つまり、一般消費者向けモデルよりも「普通なパソコン」が売られていることになります。
また、場合によってはキーボードなどに安価ながら耐久性や使い勝手の良い部品が使用されていたりします。これは、好みで後から選べば良い個人向けと違い、法人向けの場合買ったままで使用される可能性が高く、部品交換もユーザーが好みで行うのは難しい場合があるためです。
法人向けモデルは買えるメーカー(hpやDellなど)もありますが、法人でなければ買えないメーカーもあります。
ゲーミングPC
ゲーミングPCは高性能パソコンの1ジャンルです。 その特徴は次のようなものになります。
- 余計なものはあまり入っていない
- 液晶一体型はまずない
- 高性能な外部ビデオカードを搭載
- 光ったりする
- デザインがすごい
- 冷却効率が高い
ゲーミングPCは「見せるもの」という文化がありますから、見た目にこだわった(だいたい光る)仕様になっています。
また、ゲームには高性能ビデオカードが重要なので、現在はパソコン用のCPUは外部ビデオカードがなくても画面が出るようになっていますが、ゲーミングPCは基本的に外部ビデオカードを搭載します。
外部ビデオカードは発熱量の多い部品ですので、内部の風通しを良くして冷却効率を高めるなどの工夫がされています。 液晶一体型がないのも液晶一体型は熱の逃げ場がないためです。
基本的にビデオカードは全体に合わせた性能のものが選択されますが、ゲーミングPCは部品を自分で選択できるようになっていることが多く、ビデオカード重視、あるいはCPU重視の構成にすることもできます。これはユーザーの使い方(主にはやっているゲーム)に合わせられるということです。
高性能ビデオカードはゲームでもしなければほとんど出番はありませんが、外部ビデオカード自体はビデオの視聴や編集に影響を与える場合もあります。「余計にものが入っているのは嫌」という人も選択肢に入るでしょう。
ワークステーション
ワークステーションは業務用の高性能コンピュータです。
販売しているメーカーも限られます(hp, Lenovo, Dell, その他はTsukumoなど)。
主にはCGや映像、CADなどを取り扱うクリエイター向けのコンピュータとして販売されていますが、より高価なものは画像・音声解析やビッグデータ処理などでも使われます。
ワークステーションは使用されている部品がパソコンのものとは異なり、規格も異なります。
法人でクリエイター向けに安価なワークステーションを導入するケースは珍しくなく、またクリエイターであれば自分の特別な道具として中価格帯のワークステーションを選択することはありますが、高価格帯のワークステーションは滅多に見ないものです。
高価格帯のワークステーションはワークステーション用ではなく、サーバー用のハードウェアを基本とした構成になっています。
ワークステーションについては要素が多く複雑なので追って説明します。
サーバー
サーバーという言葉自体は耳にしたことがあるでしょう。
サーバーの役割は「サービスをサーブすること」、つまり利用者に対してなんらかの機能を提供することです。
ここにサーバーの特徴があります。パソコンやワークステーションの利用者は(同時的な意味では)基本的にはコンピュータの前に座っている特定個人です。 ところがサーバーにおいてはそれ以外の(特定、あるいは不特定の)多数の人がそのコンピュータを利用することになります。
ひとりが使っているのと比べ、多数の人が使用すれば同時にたくさんの動作をすることになります。 これは他にはあまりない特徴です。
このため、サーバー専用のコンピュータは
- ひとつひとつの作業の高速性より並列でたくさんの作業をこなせることが大事
- 止まると問題なので、24時間ハードに使いつづけても壊れにくい部品を使う
という特徴があります。
ワークステーションについて詳しく
ハードウェアの編成
一般的にはXeonプロセッサにビデオカードはNvidia QuadroまたはAMD Radeon Proを採用します。
比較的安価なものの中にはCore iプロセッサとQuadroビデオカードを組み合わせたものを見つけることができる場合もありますが、 逆(XeonプロセッサにGeForceビデオカード)は滅多にない構成になっています。
ただし、実用的にはXeon+GeForceという構成のほうが現実的です。 Quadroの機能は必ずしもワークステーションユーザーにとって必須なものではなく、GeForceのほうが価格に対する性能は圧倒的に高いためです。
Xeonについて
XeonはIntelのワークステーション、サーバー向けプロセッサのブランドです。 以前はサーバー用はItaniumという名称でしたが、現在はXeonに統一されています。
Xeonプロセッサの名称は極めて複雑です。 「コア数の多いもの」「コアの処理性能の高いもの」など様々入り乱れており、しかも数字が大きいほど高性能という法則にもなっていません。
第6世代Xeonのラインナップは次のようになっています。
- Xeon E
-
エントリーワークステーション向け。形状はCore iシリーズと同じで、Core i5からCore i7と類似のラインナップ
- Xeon W
-
メインストリームワークステーション向け。最大18コア36スレッドで、ゲーミング用Core i7-XやCore i9に近いパワフルなプロセッサ
- Xeon D
-
高密度サーバー向け。非常に特殊なコンピュータなので今回は言及しない
- Xeon Scalable Processor Family (Bronze/Silver/Gold/Platinum)
-
サーバー向け。最大28コア56スレッドにもなる多コア型プロセッサ。複数のプロセッサを搭載可能(最大8機まで)
ワークステーションではエントリーワークステーションにXeon E、メインストリームワークステーションにXeon W、ハイエンドワークステーションにはサーバー用のスケーラブルプロセッサファミリーが搭載されます。
Xeon E / エントリーワークステーション
Xeon EはほとんどCore iシリーズと変わりませんが、Core iシリーズと比べかなり細かなラインナップになっています。 2176Gプロセッサがベースクロック3.7GHz、ターボクロック4.7GHz、コア数6、スレッド数12とCore i7-8700Kと同等です。 その上位に2186Gプロセッサがあり、ベースクロックが3.8GHzになっています。
違いとしてはTDPがCore i7の95Wに対して80Wと低いという程度で、それ以外の差異はほとんど見つけられません。 ただし、Xeon EプロセッサはECC Unbufferedメモリに対応しており、(違いを感じられるかは別として)この選択を希望する場合は有効です。
また、Xeon Eプロセッサは他のXeonプロセッサと違い、特別高価ということがなく、エントリーワークステーションを探すと思わぬ掘り出し物が見つかることもあります。
近年はCore iモデルも増えていて、通常の法人向けモデルよりさらに手厚いサポート・保証が受けられたりしますから、それ目当ての選択もありでしょう。
Xeon W / メインストリームワークステーション
ビジュアルクリエイターが使うのがこれで、Mac Proにも搭載されている構成です。
Xeon Wプロセッサも全てが強力なわけではありません。最も安価なXeon W-2104プロセッサは4コア4スレッドで3.2GHz駆動と、パソコン好きが聞いたらがっかりしそうな性能です。
しかしながらパソコン好きがデータシートで見る項目(クロック数、ターボクロック数、TDP)だけではXeonの価値を感じることはできません。
Core i7-8700Kがメモリ帯域幅が41.6GBpsであるのに対し、Xeon W-2104プロセッサは76.8GBpsの帯域を誇ります。 最大メモリーサイズもCore i7の64GBに対して512GBとはるかに大きく、ECCメモリに対応します。さらにPCIのレーン数もCore i7が16であるのに対し、48とはるかに大きな帯域を持ちます。
TDPはCore i7の95Wに対し120Wと大きく、潤沢に電気を使用するようになっています。
PCIレーンは比較的わかりやすいでしょう。 16レーンのCore i7の場合、ビデオカード1枚で16レーンを使用するため、たとえビデオカードを2枚指したところで帯域は半分となり、その性能をフルに活かすことはできません。もちろん、これ以外にPCIe拡張カードを使用した場合はさらに帯域は分かれることになります。 ここでXeon Wを使うと、最大で3枚のビデオカードをフルスピードで動作させることができる、ということになります。
単純に速いわけではありませんが、「パワフルに」動作させることができます。 PCIeカードによる性能あるいは機能の拡張に耐え、長く長く続く計算と長時間のハードワークに耐える、それがXeon Wです。
普通のユーザーにとって特別速いと感じられるものではありません。 ここに価値を見いだせるかどうかが問われます。
Xeon Wの中で性能は明らかにCore i7を上回るのがW-2155プロセッサ、及びW-2195プロセッサです。 W-2155プロセッサは10コア、W-2195プロセッサは18コアで、今やCore i9の登場で「多コアがほしければXeonだけ」という状況ではなくなっていますが、Xeonらしいたくさんのパワフルなコアを持つプロセッサになっています。
W-2195プロセッサは18コア36スレッド、ベースクロックは3.2GHz、ターボクロックは4.3GHzとCore i9-7980XEプロセッサとよく似ています。 しかし価格はW-2195プロセッサのほうが高価です。
では何が違うのでしょうか?
Core i9プロセッサはPCIeレーン数が44で、ビデオカード3枚をフルスピードで動かすことができません。 また、最大メモリサイズも128GBと512GBあるXeon W-2195プロセッサに劣ります。 W-2195プロセッサのほうがプロセッサキャッシュもわずかに大きく、少しずつW-2195プロセッサのほうが性能が高い一方で、TDPの大きいCore i9プロセッサは瞬発力は高い、というような違いになっています。
これは性能要件そのものがCore i9プロセッサで不足するのでなければわからない違いです。 そもそも多コア型のCore i9プロセッサは普通の使い方では性能が高いことを実感するのが難しくなってしまいます。
多くの場合この違いは製品の違い、そして「24時間の連続稼働を想定していないゲーミングPCを連続稼働させるのはなんとなく不安」という心理的理由で選択されます。
Xeon スケーラブルプロセッサファミリー / ハイエンドワークステーション
スケーラブルプロセッサファミリーのプロセッサはコア数重視で、処理性能そのものはあまり高くないタイプです。 実際、私はXeon スケーラブルプロセッサファミリーを採用するワークステーションを使用していますが、一般的なデスクトップユースではCore i7-8700Kマシンのほうが快適で、実際Chromium(Google Chrome)のページコンパイルなどもCore i7-8700Kのほうが高速です。
ハイエンドワークステーションも安いものになるとメインストリームワークステーションよりも安価な構成で販売されることもあります。 Xeon スケーラブルプロセッサファミリーを採用するワークステーションは用途からいって特殊です。 繰り返しますが、処理性能は低いのです。
低価格帯でコア数偏重のXeon Silverシリーズのコア性能は、Core iシリーズとは比べるべくもないほど低速です。 Xeon GoldシリーズにはCore iシリーズに近い性能を持ったものも登場しますが、非常に高価です。
ほとんどのユーザーが必要とするものは処理性能ですから、このプロセッサは期待はずれに終わることでしょう。
ではこのプロセッサの価値はなんなのか。
ひとつはコア数です。 Xeon Bronze 3106プロセッサはCore i7プロセッサと同程度の価格で、8コア8スレッドのプロセッサです。 そしてXeon Bronzeプロセッサであっても2機搭載することができるため、2機搭載で16コアの環境ができます。 これはたくさんのプロセスを並列で走らせるような作業をする人にとって意味のあることです。
次にメモリ量です。 Xeon Bronzeプロセッサであっても1プロセッサで6枚、合計768GBのメモリーを搭載することが可能です。 複数のプロセッサを搭載できることで、メモリの量は増えます。
そして帯域です。 1プロセッサにPCIeレーンは48搭載されていますし、複数プロセッサで動作すればメモリ帯域も増えます。 これはCPUの外側により高速にアクセスできるということであり、「たくさん積む」場合に高い速度を維持できることになります。
もちろん、普通の人は(たとえマニアであっても)1TBに及びようなメモリを搭載したり、4枚以上ビデオカードを搭載したりすることはありません。 つまり普通の人にとっては全く無意味です。
もうひとつの隠れた要素として、CPUに「できるだけ電力を抑えるようにする」powersave governorを適用した場合、Xeonスケーラブルプロセッサファミリーのプロセッサは本当に電力を使わないようになります。 Core iシリーズがpowersave governerであっても処理に時間がかかる状況であればクロック数を上げて処理時間を短縮しようとするのに対し、このプロセッサは「処理できないほどの処理待ちが発生する」というような状況でない限り、たとえ時間がかかってもゆっくり動作します。
このためこのプロセッサシリーズはその性能に対して驚くほど省電力です。performance governorに切り替えればその真の力を発揮しますから、「普段は省電力プロセッサ、いざというときはあふれる計算力」という両立が可能です。
Quadroについて
QuadroビデオカードはNvidiaのワークステーション用ビデオカードです。 私はAMDのワークステーション用ビデオカードを使ったことがないため、ここではNvidiaに限った話をします。
まず、Quadroについてよく言われている「DirectXならGeForce, OpenGLならQuadro」というのは 誤りです 。 QuadroのDirectX性能が高くないのは事実ですが、かといってQuadroのOpenGL性能が高いわけでもありません。 ベンチマークにおいてもQuadro M6000よりもGeForce 980Tiのほうが 、Quadro P6000よりもGeForce GTX1080Tiのほうが (Quadroのほうが良いハードウェアであるにもかかわらず)良好な結果を得ています。
GeForce GTX1080Tiは10万円ほど、Quadro P6000は60万円ほどですが、性能的には同じようなものです。ところが、実は中身は基本的に同じだったりします。 加えてゲームの性能、機能は圧倒的にGeForce1…となると、一般ユーザーにはQuadroを選択する余地はないように見えます。
Pascal世代(GeForceでは10XXシリーズ、QuadroではPシリーズ)以前はGeForceでは多画面出力が難しかったので多画面出力用にQuadroという人もいたのですが、現在はそれすらありません。
After Effect, PremierなどはQuadroに最適化されており、Quadroによって安定し快適に動作させることができますが、それはP5000とかP6000といった上級モデルの話であって、それより下であればそれより安価に手に入る最上位クラスのGeForceでパワーでゴリ押ししたほうが快適に動作します (最近はそれに気づいたクリエイターがGeForceを使うことも増えているようです)。
上位モデルのQuadroは非常に高価なので、余程の理由がない限りQuadroを選択することは難しいでしょう。 むしろワークステーションに付属するQuadroを性能のためにGeForceに置き換えるくらいです。
ではQuadroをわざわざ使う理由とはなんでしょうか。
最も一般的な理由は10ビットカラーです。 最近の4kディスプレイは従来の8ビットカラー(16777216色)だけでなく、10ビットカラー(1073741824色)にも対応しています。
10ビットカラーを使うためには10ビットカラーの環境でなくてはいけません。 例えばウェブはそもそもデータ自体が8ビットに限られていますから、10ビットカラーの意味がありません。
10ビットカラーに対応したアプリケーションはAdobe PhotoshopやGIMPなどです。 しかしそれでも「元データは8ビットだし、内部データは16ビットだったりするし、納品データは10ビットだし」というフォトクリエイターもいたりします。 違いは認識できるけれど今のところあまり必要とされていない機能でもあります。
もうひとつ大きな違いはNVENCの並列可能なセッション数です。 GeForceは最大でも2に制限されていますが、QuadroはP2000以上であれば特に制限されていません。
これを呼んで「難しい」と思いましたか? そのとおりです。普通の人にとってQuadroを必要とする要素はなく、「Quadroを必要とするケース」というのはそういう難しいケースなのです。
選び方のヒント
個人で法人用を選ぶのはアリ?
悪くはない(むしろ良い)と思いますが、法人用モデルと近い設計となっているLenovo, Dellのマシンを検討してみても良いかもしれません。
あるいは「プレーンで割安なのが欲しい」ということであればショップメイドモデル(Tsukumo, マウスコンピューター, ドスパラ, iiyamaなど)という選択肢も検討してみても良いと思います。
ゲームしないけどゲーミングPCってあり?
動画編集に興味がある、そうでなくても動画形式の変換をよくやる、性能過剰でもいいからかっこいいのがほしい、ということならあり。
ショップメイドの場合は使用している部品がゲーミングPCのほうが余裕がある設計なので、その点を取る場合や、あるいは将来的に部品を増やすような拡張を考えている場合は(構成を調べた上で)選択するのもアリだと思います。
クリエイターならワークステーション?
Core i7+上位GeForceで足りなくなるということはまずないので、ゲーミングPCのほうがお買い得です。 いまどきこの性能で何日も放置するような作業ってあまりありませんし。
「クリエイターだから」という理由でワークステーションを選ぶならXeon Wで、Quadroも上位のモデルを選びたいところです。 予算的にそれが厳しいのならゲーミングPCを買うほうがお買い得。
超高性能なパソコンが欲しいなぁ…
必要とか関係なくすごいのが欲しいのならば最上位のゲーミングPCがお勧めです。DELLのAlienware とか、HPのOmen とか、extremeプロセッサが選べるものはなかなかの迫力です。
現在だとCore i9-7980XEまで積むモデルはドスパラのGALLERIAブランド、iiyama(パソコン工房)のLEVEL ∞ブランド、TsukumoのG-GEARブランドなどからも出ています。 ゲーミングPCで人気の高いマウスコンピューターのG-Tuneブランドからは出ていませんが、クリエイター向けのDAIVブランドからは出ていたりします。
エントリーワークステーションを買う理由は?
主には手厚い保証とサポートを選択できるからです。
あるいは、業務で使うコンピュータを導入するときに、「事務用パソコンじゃちょっとなぁ、でもゲーミングPCっていうのもなぁ」というときにも有効です。(実際は一般法人向けモデルにも高性能なモデルはあるはずです)
クリエイターじゃない人がメインストリームワークステーションってどう?
一般的な使い方では性能的にはゲーミングPCのほうが良いのですが、ゲーミングPCを買う人は買うこと自体が趣味みたいな方も多く、故障に寛容なためかあんまり手厚いサポートが選べないことがおおいため、業務で使用するなど「止まると困る」場合はワークステーションのほうが現実的です。2
また、後から自分でパーツいじりをしたい(特にPCIe部品で拡張したい)場合にも有効です。 「拡張性が欲しい」「熱が心配」「でもハイエンドゲーミングPCは嫌」という場合には良い選択肢になるでしょう。