LINEよりもっといいアプリを考えてみませんか

2020-02-01 追記

この記事は当サイトの人気記事ですが、長らく不完全な状態での公開となっておりました。 お詫びして修正致します。

また、公開にあたっての情報チェックが不十分な状態にあるため、この記事は十分な正確性がないかもしれません。 既に長らく公開してしまっていたため、クローズではなく暫定的修正状態とさせていいだきます。

はじめに

日本ではインターネットを使ったパーソナルコミュニケーションの手段としてはLINEが最も普及しています。

LINEの普及にはフィーチャーフォン時代のキャリアメールの利便性がスマートフォンの普及によって損なわれたことと、「ケータイメール」時代に求められた「既読機能」と「より高いリアルタイム性」が実現できたこと、そして絵文字よりも使い勝手の良いスタンプの存在があるでしょう。

コミュニケーション手段はその優劣よりも普及のほうが重要であり、どれほどLINEが嫌いでもLINEなしには生活できない…というのが実情ではないでしょうか。

しかし、LINEの他にも選択肢は存在しています。 現在の問題点やより良い手段を考えることはとても良いことです。 これを期に「LINE以外」について考えてみるのはどうでしょうか。

SMS

特徴

電話回線を活用したショートメッセージ機能です。 特別なアドレスを知らなくても電話番号によってやりとりすることができます。

日本ではあまり電話番号を教えることを好まないほか、使い勝手があまりよくなく、なおかつ送受信にコストがかかるため人気はあまりありません。

良い点

  • スマートフォンなら標準で対応している可能性が高い
  • 電話に対応しない、できないときの応答の代用になる

悪い点

  • 送れるのはごく短いテキストだけ
  • 送受信に料金がかかる
  • 電話回線を持った携帯電話でしか利用できない
  • 携帯電話でも必ず利用できるとは限らない

キャリアメール・MMS

特徴

キャリアメールは、携帯電話会社によって提供されているeメールで、電話回線を使った通知によって仮想リアルタイムで端末に届くためインターネットに常時接続していなくてもメールを受け取ることができます。

メールですがこのように端末に対する通知・自動受信が行われるためインスタントメッセンジャーに近い使い心地になります。

MMSはこれを拡張したものです。 直接的にMMSを使うとインターネット経由ではなく直接的にeメールを配信することができます。 感覚的に大きな違いがあるわけではありませんが、より遅延が少なくリアルタイムに近くなります。

現実には現在、キャリアをまたいだMMSを使うことはできません。 それぞれのキャリアがクローズドなMMS運用をしているほか、DocoMoはMMSとは異なるiモードメールを使用しつづけているためです。 このため、現在のMMSは以前と同様に「携帯電話を使ったeメール」にとどまります。

ただし、この問題は改善が予定されています。

良い点

  • eメールなのでやりとりできる対象が非常に広い
  • 条件によってはインターネットに常時接続しておく必要がない

悪い点

  • MMSとして利用するためにはMMSに対応した携帯電話キャリアを利用するしかない
  • 基本的に携帯電話前提でそれ以外においては単なるeメール
  • 迷惑メールフィルタリングが到達可能性を低下させる傾向がある

LINE

特徴

非常に普及している一般的な手段です。 元々は韓国企業の製品ですが、メイン市場が日本であるため、日本を拠点として展開しています。

メッセージングアプリにとっては「普及」は最大の価値であるため、「最良の選択」であることは間違いありませんが、アプリ的な使い勝手において特段に優れているわけではありません。

日本では圧倒的なシェアを誇りますが、世界的に見ると日本のほかはタイなどごく一部の国でのみ普及しています。

通知が安定しており、なおかつ通知音がカスタマイズできることはLINEの大きな魅力でしたが、最近はAndroidの制限により、通知音を自由に使うことは困難になり、また通知が来ないことも増えました。 広告の急激な増加などユーザーに不満が増えている要素も多いことでしょう。特に、芸能やファッションニュースなどが誰が使っているかということに関係なく配信され、その内容が過激であることから「すごく嫌だ」という意見もよく耳にします。

着せかえ機能やスタンプ機能のほか、デザイン的なアドバンテージが大きく、使い勝手と引き換えになっている面はあるものの、その分華やかです。

メッセージを取り消すことも編集することもできないことは、ある意味では非常に大きなメリットでしたが、現在は取り消しは可能になっています。

良い点

  • 普及していて連絡手段として優れている
  • 送信・通知に関して安定している
  • 通話も比較的安定している
  • ビデオ通話に対応
  • 多様なスタンプ機能
  • アプリの外観を変更できる「着せかえ」機能
  • クーポンなどの入手にも利用できる
  • Windows以外もChrome拡張によってトークのみ利用可能
  • ボイスメッセージ機能が非常に使いやすい

悪い点

  • 検閲されている可能性がある1
  • 暗号化技術が安全性を全く担保しない仕様2
  • ブラックボックス度合いが強く、疑わしい要素が多い
  • スマートフォンが前提になっているためスタイルの異なる人とは連絡とりづらい
  • スマートフォン主体でパソコンでの利用がしづらい。またプラットフォームが限定される
  • アプリ自体がやや重い
  • 基本的に公式アプリしかなく、使い勝手や機能に関して選択の余地がない
  • アカウントは原則としてシングル
  • 個人情報と強くひも付き、プライベートとの境界を失いやすい
  • 完全に防ぐ方法のない個人情報の漏洩3
  • スマートフォンは1端末でしか利用できない。パソコンも同時利用は1端末のみ
  • 広告が非常に多い

Kakao Talk

特徴

LINE同様に韓国企業によって開発されているメッセージングアプリです。

COMMなどいくつか開発された中で生き残っているものではありますが、検閲問題、LINEよりも劣る点、そして出会い系での利用など様々な問題を抱えており、LINEのサブとして使う人がいる一方で、できれば利用を避けたいアプリとなっているものでもあります。

韓国でのみ、最も普及しているメッセージングアプリになつています。

良い点

  • LINEに近い馴染みのあるインターフェイス
  • 通話・ビデオ通話に対応

悪い点

  • やや多い広告
  • 韓国政府による検閲
  • 容易な盗聴や取得
  • 安定しない通話及びメッセージ送受信
  • 出会い系や売春での利用率が極端に高く、インストールしているだけでも「怪しい」と思われてしまう
  • スタンプはあるものの「気持ち悪い」と非常に不評
  • スマートフォンは1端末でしか利用できない
  • パソコンはWindows専用

ICQ

特徴

20世紀末にはその草分けとして主流のインスタントメッセンジャーの座を獲得したICQですが、ロシアのMail.ruに買収され、ロシア製アプリとして進化を遂げています。

スマートフォン版はLINEに近いアプリケーションであり、以前の面影はない一方、PC版は旧型とある程度の互換性が保たれ、その中間のようなものになっています。

IDに関しては現在はメールアドレスの登録になっているものの、古いUINの利用も可能です。

良い点

  • LINEっぽいアプリの中ではさらなる選択肢となる
  • チャット機能については対応クライアントが豊富で各プラットフォームに対応
  • オンラインステータス表示があり、Mobile表示にも対応

悪い点

  • やたら要求されるアクセス権限
  • 激しい電池消費
  • ちょっと怪しい挙動
  • 絶望的な日本での普及率
  • 唐突に対面するロシア語

Viber

LINE的なアプリの中では海外では最も普及したのがViberです。

ただし、平文でのやりとりである上に「個人情報を平文で流す」仕様であったことから炎上、海外でもあまり使われなくなっています。 (依然としてViberが主流である国もあります)

利用は推奨できません。

WhatsApp

特にアメリカで人気の高いインスタント・メッセージングアプリです。 世界的に見れば最も普及しているメッセージングアプリでもあります。

アカウントは直接的に電話番号を利用しています。 ただし、このことや、その運用方法が重大なプライバシーの侵害になっているとの指摘があります。

基本的には「電話」に根ざした「SMSの代わりに利用できる無料のアプリ」という形で、それが日本においてはそのプライバシー意識のあり方からかなり忌避されている側面もあります。

良い点

  • 電話番号を使うため、専用のアカウントによる交換が不要
  • SMSと違って料金がかからない

悪い点

  • 非WhatsAppユーザーを含む電話帳データの収集・保持をしている
  • WhatsAppのデータをFacebookが収集している
  • 平文、あるいは不十分な暗号化メッセージ (現在はWhatsAppサーバーにおける平文メッセージの保存や復号鍵の保持はしていないとのこと)

Skype

特徴

Skypeはもともとイスラエルの企業が開発していたインターネット通話ソフトウェアでした。 その後チャット機能やビデオ通話機能が搭載され、「通話する方法」としてはスタンダードの地位に立ちました。

また、その頃のSkypeはP2Pを採用した分散ノード型で、盗聴や追跡が困難で、場合によっては政府が反政府活動に利用されないために禁止するほどに安全性の高いアプリでもありました。

現在はSkypeはMicrosoftによって買収され、その後評判を落としています。

もともとはパソコンでの通話を想定したものだったところ、スマートフォン向けに様々な改修を行ったのですが、 その際に従来の分散ノード型ではなく、Microsoftのサーバーでの中央集権となり、またSkypeのアカウントに個人情報を強く紐付けるようになったため、 セキュリティとプライバシーに対する強い懸念が持たれています。

また、2017年に行われたアップデートにより、「スマートフォンアプリが絶句するほどに使いにくくなった」と不評で、Skypeの利用をやめる人が続出するほどに評判を落としています。 パソコンのインスタントメッセンジャーとして有用な機能だったステータスメッセージ機能も削除されるなど度重なる改悪に批判が集まっています。

Skypeの問題は、Skypeの大きな長所であった通話品質とプライバシーという2つの点において、ライバルよりも劣る状態に変更してしまったことにあると言えるでしょう。これがそのまま人気の急降下にあらわれています。

良い点

  • 安定した通話品質
  • Android, iPhone, Windows Mobile, Windows, Mac, Linux, webに対応したクライアント
  • 電話番号の登録が不要

悪い点

  • プライバシーを維持する設定がかなり難しい
  • 活動情報が個人情報に紐付けられ、持っていかれる個人情報量が多い
  • セキュリティに対する強い懸念
  • 設定がわかりづらい
  • アプリが非常に使いづらい

Google Hangouts

特徴

Googleが展開するインスタントメッセンジャーです。 機能や特徴としてはSkypeに非常に近く、SMS/MMSも扱うことができます。

Google HangoutsはXMPPをベースとしたプロトコルを採用し、XMPPフェデレーションもサポートしたGoogle TalkとSNSであるGoogle+に組み込まれていたビデオディスカッション機能を統合したものです。 使いやすいチャット機能と、WebRTCをベースにした多人数会議もサポートするビデオ通話が可能です。

なお、Google TalkにあったXMPPフェデレーションによるプラットフォームをまたいだやりとり、OTR暗号化、オフレコ機能(トークをアーカイブしない)といったものはGoogle Hangoutsは削除しています。 重要な点として、OTR暗号化が不可能になったためHangoutsによるやりとりをGoogleから隠蔽する手段がなく、魅力的な機能はユーザーのセキュリティとプライバシーを犠牲にしたものになっています

良い点

  • Googleアカウントを持っていれば利用可能
  • 非常に安定した通知とスムーズなチャット
  • それなりに安定した通話
  • 多人数でのビデオチャット
  • チャットがGMailと連携されてログが扱いやすい
  • 時間指定での通知ミュートが可能
  • オンラインステータス表示がある
  • 動作が軽快
  • 複数のモバイル端末で同一アカウントの利用が可能

悪い点

  • プライバシーはGoogleに握られることになり個人情報のまとまりが大きい
  • 微妙な遅延と通知の不安定さ
  • Android端末において端末と異なるアカウントの運用がしづらい

Facebook Messanger

Facebookの機能として存在しているインスタントメッセンジャーです。 以前はXMPPベースでしたが、現在は独自の形式になっています。

Facebookのスポンサードもあり、様々なプラットフォームについて最初からインストールされていたりします。 Facebookからは切り離され、独立して使えるようにはなっていますが、その利用はあくまでFacebookアカウントに基づくものであり、連絡の管理などもFacebookと同期されています。

良い点

  • Facebookでつながっていれば自動的にやりとりできるようになる
  • メッセージの配信品質は非常に良い

悪い点

  • Facebookでつながらないとやりとりできない
  • Facebookのつながりが強制的に持ち込まれて分離できない
  • やりとりがFacebookに反映されるので、Facebookはやりとりを見ている模様
  • グループチャットなどもFacebookに依存しており、機能性がいまひとつ

Telegram

特徴

LINEやWhatsAppの対抗として作られたインスタントメッセンジャーです。

ロシアのSNS、VKの創設者によってベルリンに拠点を置く独立系非営利企業によって開発、展開されています。 サーバーはTelegram Messanger LLPによって営業されるクローズドソフトウェアであるのに対し、 クライアントは使用しているMTProtoプロトコルは公開されており,非公式のクライアントも認められています。

クライアントがオープンであることはとてもよいことです。 選択できるようになることで使いにくい、あるいは不審なアプリを避け、良いアプリを選択することができます。 別実装が存在することで、仕様上不審な点があれば発見される可能性が高く、安全なアプリ/システムである可能性が高いと考えられます。

また、AES256による暗号化に対応しており、プライバシーセキュリティを重視しています。 通常の暗号化はクライアント/サーバー間の経路暗号化ですが、プライベートチャットはエンドツーエンドの暗号化で、Telegram Messanger LLPでも読むことができないとしています。

基本的にはWhats Appと同じようなコンセプトで、よりセキュアにしたものとなっていますが、アップデートにより「電話番号を非公開にして運用する」ということが可能になりました。 なお、電話番号を使用せずに検索するにはユーザーIDの登録が必要ですが、ユーザーIDを設定すると範囲を限定せずあらゆる人から検索可能になるという点に注意してください。ユーザーIDを削除すると検索には出なくなります。

ビデオ通話をする方法はなくはないものの、少なくとも公式の手段ではできるようになっていません。 一方、ボイスメッセージ/ビデオメッセージ機能があり、非同期的なやりとりにおいては非常に快適です。 これは、LINE以上に適切に通知がなされ、通知のコントロールも細かく行えることとも大きいと言えるでしょう。 音声通話に関しては、現状ほかのどのアプリよりも優れています。

Telegramに関しては2019年にその所感をChienomiにて公開しています

良い点

  • 良好なセキュリティとプライバシー
  • オープンなクライアントとAPI
  • Windows, Mac, Linux, Android, iOS, Windows Phoneに対応したクライアントがある
  • どのプラットフォームにおいても非常に安定した通話品質
  • 自作スタンプの利用が簡単
  • オンラインステータス機能がある
  • 非常に使い勝手のよいボイスメッセージ/ビデオメッセージ機能
  • 極めて良好な通知機能
  • 細やかな設定機能
  • 「送達」と「既読」の2段階のマークがつく(既読をつけるのを拒否することもできる)

悪い点

  • 現時点では日本語に非対応
  • ビデオ通話には(公式の手段では)非対応
  • 公式で配布されているスタンプがかわいくない

Slack

特徴

Slackは個人間のメッセージングというよりも、グループチャット用のサービスです。

ITエンジニアの間では一般的で、チーム作業において使われてきましたが、2017年に日本語に対応したことから一般向けにもテレビCMなどで見かけるようになりました。一時期は「カップルでSlack」という話題もありました。

チームでの連携に優れているだけでなく、カップルでのスケジューリングや、個人のメモにも適していますが、こうしたプライベートな使い方の大部分ではDiscordに取って代わられた印象があります。

利用時は他のもののように「アカウント」に基づいているわけではありません。 それぞれのグループである「チーム」を作成し、チームごとにメールアドレスの登録を行う形式になっています。

大きなポイントとして「チャンネル」があります。 これは同一のグループであるチーム内に「チャンネル」という独立したトークを立てることができるものです。 これによって、同じメンバーながら話題ごとにチャンネルをわけることで話題がごっちゃになってしまうことを避けるほか、 チャンネルごとに誰が見ることができ、発言することができるのかを分けることができます。

良い点

  • チャンネル分けにより流れを追いやすい
  • グループチャットの中で特定の人の注意を引くメンション機能
  • Web版もあり、どのような環境からでも利用可能
  • 複数のチャンネルを利用して話題によって流れを分けることができる
  • bot機能によりプログラムとの連携が可能
  • Android, iPhone, Windows, Mac, Linux, webに対応したクライアント
  • 電話番号の登録が不要

悪い点

  • チーム内でのダイレクトメッセージ機能はあるものの、基本的に個人に対して連絡する手段にはならない
  • 現実にあまり制限にかかることはないものの、無料版はある程度制限がある
  • 使い方が少しわかりにくい
  • スマートフォンアプリでのメンションやダイレクトメッセージ受信時に通知がこないことが結構ある
  • 複数人での通話/ビデオ通話は有料会員のみ

Discord

使いにくくなっていくSkypeに対抗する形で台頭してきたコミュニケーションアプリです。

ゲーマーはチーム戦になるようなゲームにおいてチームメイトとチャットや通話で連絡をとることで連携を深めるということをします。 従来、そのような目的には主にSkypeが使われてきたのですが、Skypeが使いにくくなったため、「ゲーマー向け」と称していたDiscordに人気が集まりました。

Discordはゲーマー向けと言ってはいますが、実際には誰にとっても有益なソフトウェアです。

Discordの構造は複雑ですが、

  • アカウントを元にしたダイレクトメッセージ
  • サーバー」という単位でのグループチャット

の2種類があります。

グループチャット機能に関してはSlackと同じようなものになっています。 用語としてはSlackで「チーム」と呼ばれていたものが「サーバー」と名称変更されていますが、Slack同様サーバーに複数のチャンネルを作ることができ、それぞれのユーザーに権限を設定してあるチャンネルに対して「読む」「書く」ことができるかを設定することができます。

また、Slackにはない機能として通話機能が追加されています。 サーバーに「通話チャンネル」を設定することができ、通話チャンネルを開いているユーザーが通話に参加します。 通話終了を選択するとそのユーザーは通話チャンネルから離脱しますが、ひとりでも通話チャンネルに残っている場合は通話セッションは維持され、再び参加することができます。

また、通話に関してはゲームをしながら(つまり音を立てながら)利用する前提があるため、強力な音声検知機能があり、正確に喋った時だけ音声がオンになります。 それでも気になるならプッシュ・トゥ・トークを選択すれば、特定のキーを押している間のみ音声が送信されます。

通話はWebRTCを使用しており、非常に安定して高品質です。

アカウントはフレンド機能で、フレンドに対してチャットを送受信することができます。 フレンドに対する通話もあり、この場合は発信するとそのフレンドとの通話チャンネルに加わると共にフレンドに対し呼び出し音を鳴らします。 カメラを利用したビデオ通話や、画面を共有するスクリーンキャスティングも可能です。

オープンではあるもののアプリがいまいちで拡張機能の利用がお互いのアプリによるという状態であったXMPPよりも「現実的に」使いやすい、オープンなコミュニケーションアプリということでhackerたちにも人気です。

良い点

  • チャンネル分けにより流れを追いやすい
  • Android, iPhone, Windows, Mac, Linux, webに対応したクライアント
  • 透明性の高い開発・運用プロセス
  • PGPによる強力な暗号化通信への対応
  • 安定した通話品質
  • ビデオ通話とスクリーンキャスティング
  • オープンでクリーンなアプリプロセス
  • アカウント取得が容易
  • Windows, Mac, Linux, Android, iOSに対応
  • 画像にメッセージをつけることができる
  • オンラインステータス機能がある
  • 電話番号の登録が不要

悪い点

  • 機能が多く、使い方が統一的でないため理解が少し難しい
  • 通知がやや安定しない。LINE/Skypeよりも悪く、Slackよりは良い
  • 環境によって通話や、音声検知機能がうまく動作しないことがある
  • 連携することで「現在プレイ中のゲーム」が通知されてしまう

XMPP

XMPPは他のインスタント・メッセージング・アプリとは大きく異なります。

XMPP自体はやりとりするための通信方法を規定したものであり、その運用やアプリは全く別になっています。 ユーザーはeメール同様に、XMPPアカウントを作成するサーバーを選び、お気に入りのXMPPアプリをインストールして利用します。 eメール同様、異なるサーバーのXMPPユーザーともやりとりをすることができます。

XMPPはXMLをベースにした仕様になっており、平易で確認しやすいものです。

サーバーアプリを選択できることはとても良いことです。 サービス品質が悪い、あるいは挙動が不審なサーバーがあれば、そのサーバーの利用をやめて別のサーバーにアカウントを作れば良いのですから。 また、アプリについても同様に機能や使い勝手が悪い、セキュリティ上不安があると感じれば異なるアプリを使うことができます。

さらに柔軟な機能拡張があり、音声通信や暗号化、WhatsAppライクな既読通知機能などがあります。

良い点

  • サーバーアプリを柔軟に選べる
  • 非常に多彩な機能
  • セキュリティの高いやりとりができる
  • アカウントに付属する個人情報が非常に少ない
  • マルチアカウント運用が容易
  • モバイルでもパソコンでも自由に利用することができる

悪い点

  • 使っている人が圧倒的に少ない
  • モバイルアプリの出来がどれもいまいち
  • 通話をはじめ機能が利用できるかどうかについては、「双方のアプリサーバーのすべてが対応している」かどうかの問題になる
  • サーバーアプリを選ぶ」ということがスマートフォン世代の人にはピンとこない

Twitter (ダイレクトメッセージ)

Twitterのダイレクトメッセージ機能を個人的なやりとりに使う方法もあります。 「Twitterだけは知っている関係」ということはありえることですので、そのままやりとりに利用できるのは良い点です。

Twitterは短文のサービスですが、ダイレクトメッセージは10000文字までに拡大されており、メッセージングアプリに近い利用感になっています。

良い点

  • Twitterからシームレスにつながることができる
  • 公開とプライバシーの維持のバランスを取った運用が可能
  • 複数のアプリで使用できる

悪い点

  • Twitterサービスによりメッセージはすべてチェックされており、明示的に検閲されている
  • リンクに対してもアクセスが行われており、秘匿性がない
  • ログを非常に辿りにくい
  • 公式以外のアプリは基本的にダイレクトメッセージの取り扱いがあまりよくない (Twitterの制限による)

早見表

環境別

メディア Win Mac Linux Android iOS Web Other
SMS × × × 携帯電話
MMS × 携帯電話
LINE × × Chrome
Kakao × ×
ICQ ×
Whats App ×
Hangouts
Facebook
Telegram ×
Skype
Slack
Discord
XMPP
Twitter

機能別

チャット

メディア グループ スタンプ 画像 動画 ボイス 既読
SMS × × × × × ×
MMS × ×
LINE
Kakao × ×
Hangouts × ×
Facebook × × × ×
Telegram
Skype ×
Slack × × × ×
Discord × × ×
XMPP × ×
Twitter ×

通話

メディア 音声通話 ビデオ通話 グループ音声通話 グループビデオ通話 画面共有
SMS × × × × ×
MMS × × × × ×
LINE ×
Kakao - - ×
Hangouts ×
Telegram × × ×
Skype
Slack ×
Discord
XMPP × × ×
Twitter × × × × ×

ユーザーの選択観点

こちらは収集した意見を集約したものです。

SMS

肯定
  • アカウントを交換しなくてもさっと送れる
否定
  • お金がかかる
  • 使いにくい
  • 制限が多い

LINE

肯定
  • みんな使っている
  • かわいい
否定
  • プライバシーやセキュリティの不安
  • 広告がうっとうしい
  • 使い勝手が悪い
  • 会社の人間関係などにプライベートに踏み込まれる
  • 引き継ぎがしづらくよくアカウントをなくす

Kakao Talk

肯定
  • LINEとアカウントを分けられる
  • 匿名の使い捨てアカウントとしてみんな使っている
否定
  • 出会い系や売春で多用されるイメージの悪さ
  • プライバシーやセキュリティの不安
  • 気持ち悪い

Google Hangouts

肯定
  • 使い勝手がいい
  • AndroidでもAppleでもアカウント持っている人は多い
否定
  • Googleが嫌
  • みんなあまり使っていない
  • よくわからない

Skype

肯定
  • みんな使っている
  • 通話しやすい
否定
  • とても使いにくくなった
  • Microsoftが嫌
  • 途切れることが多い

Slack

肯定
  • 仕事でよく使う
  • スケジュール調整がしやすい
  • メンションが便利
否定
  • ログが有限
  • 馴染みがない

Discord

肯定
  • 通話もメッセージも使いやすい
  • ログの確認がしやすく検索が便利
  • (開発者の)ユーモアがあって好き
  • 電話番号の登録がいらない
否定
  • ゲーマー向けって書いてある
  • 仕事でも使うとプライベートがダダ漏れになる

Telegram

肯定
  • すごく安定している
  • 使い勝手がいい
  • プライバシーに安心感がある
否定
  • 日本語がない
  • 機能や設定が複雑でわからない
  • 電話番号で検索するのが嫌

  1. 韓国政府がメッセージングアプリに検閲を要求したという問題で、Kakao Talkはこれに応じたものの、LINEは表面的には応じなかった、という経緯があり、その後の経緯から「検閲に応じたのでは?」という疑いを晴らすことができていない、という状態です。↩︎

  2. Letter Sealingという暗号化技術はLINEはエンドツーエンドで行われるものであると説明されていますが、「技術的に明らかでない暗号は安全性を信頼することができない」という前提があり、仕様の詳細が秘匿された暗号技術はバックドアの可能性を含め安全性を担保することができません。↩︎

  3. LINEの利用情報の提供、及び第三者への提供を完全に拒否する方法がなく、また提供を拒否できるものに関してもアップロードされるより前に提供を拒否できるタイミングがないものもあります。↩︎